カイロプラクティックの施術は症状(痛みやコリなど)の原因を突き止め、その原因に対してアプローチして行く原因根本療法です。
原因は症状があるところと別なところにあることが少なくありません。
カイロプラクティックでは基本概念(考え方)であるイネ-ト・インテリジェンス(自然治癒力)、カイロプラクティック ・トライアングル (健康のトライアングル= 構造、栄養・生化学、精神神経)などを中心に、さまざまな検査法で症状の原因を調べ、それに対して施術が行われます。
施術は主に手技によって行います。
脊柱・骨盤・四肢(手足)などの関節、全身の筋肉、内臓などの状態やそれぞれの関連を、解剖学的、生理学的、生体力学的、神経学的観点から捉え、機能不全を起こしている部位(症状の原因)に対して改善させるように行われます。
そのために、1.問診→2.検査→3.施術(治療)→4.説明という流れに沿った形で施術が行われます。
1.問診
患者さんの症状や状態、生活習慣などを詳しくお聞きし、カイロプラクティック・トライアングルの考え方から症状の原因を見つけていきます。
2.検査
問診で得られた情報を基に実際に患者さんの体に触れ、姿勢検査、神経学的検査、整形学的検査、静的触診、動的(可動)触診などによって状態を把握し、症状の原因を特定していきます。
神経学的検査
体をコントロールしている神経のネットワークが正常に機能しているかを調べます。
筋力検査
体を支えたり、動かしたりする筋肉の状態を調べます。
これによって筋肉を支配している神経の状態、筋肉が付着している骨格のゆがみ(サブラクセーション)、筋肉の働きの状態などを調べます。
整形学的検査(オーソぺディック・テスト)
実際に患者さんの体を動かし、どのような動きで痛みなどの症状が出現するかを調べます。
これによって障害されている部位を特定したり、障害の程度を調べます。
可動触診(モーション・パルペーション)
脊柱・骨盤や四肢の関節の可動性を検査します。
これによりサブラクセーションの部位、方向、程度を調べます。
静的触診(スタティック・パルペーション)脊椎、肩や膝などの関節、全身の筋肉、腹部などを手で触って、しこりなどの有無、硬さ、熱感、痛み(圧痛)などを調べます。
3.施術
問診、検査で症状の原因となっている部位を特定し、手技によって施術を行います。
患者さんの状態に合わせて、手によって矯正(アジャストメント)や、やさしい刺激を与え障害部位を改善していきます。
時には、骨盤ブロックやアクチベーターなどの器具を用いる場合もあります。
多くのテクニック(手技)は痛みを伴いません。
また、必要に応じてテーピングなどを行います。
(器具の写真は「江崎器械株式会社」様提供)
4.説明
施術後に患者さんの状態、施術の内容、生活習慣の改善点、エクササイズなどの説明を行います。
模型や図などを利用して、患者さんの状態をわかりやすく説明していきます。
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