北陸支部
北陸徒手医学研究会
神経学講座のご案内
北陸カイロプラクティック同友会
会長 高橋克典
皆様におかれましては、日々お元気にご活躍の事と思います。
私儀、長年培ってきたカイロの知識、技術の集大成として、私的な神経学講座を開講しようと思っております。
Drキャリックの機能神経学は有名であるが、私の神経学はキャリックの模倣ではないことを強調しておきます。
皆様も大変お忙しい日々をお過ごしの事とは思いますが、是非この機会に受講をご検討いただきますようご案内申し上げます。
尚、講座は年6回の2年間で12回の構成になっています。
カリキュラムは以下のように考えています。
私もまだまだ勉強中でもあり、今できることをお話し致します。
そして、5クール(10年後)くらいで完成形を目指していきます。
2年後、4年後・・と、繰り返し皆様と一緒に勉強していけたらと思っております。
【カリキュラム】
第1回 大脳機能と神経回路(1) 2018年7月29日(日)
第2回 〃 (2) 9月23日(日)
第3回 大脳基底核機能と神経回路(1) 9月24日(振)
第4回 〃 (2) 11月18日(日)
第5回 小脳機能と神経回路(1) 2019年2月17日(日)
第6回 〃 (2) 5月19日(日)
第7回 カイロ機能神経学(1) 7月21日(日)
第8回 〃 (2) 9月22日(日)
第9回 脊髄神経と末梢神経(1) 9月23日(振)
第10回 〃 (2) 11月24日(日)
第11回 脳と情動・感情(1) 2020年2月16日(日)
第12回 〃 (2) 5月31日(日)
※日程は変更になる場合があります。
【開講日時】 日曜日の午前9時~午後5時
【会 場】 金沢勤労者プラザ
石川県金沢市北安江3-2-20 電話(076)221‐7771
又は、大門総合会館
富山県射水市大門67 電話(0766)52‐0564
※第1回目は金沢勤労者プラザ、第2回・第3回目は大門総合会館です。
【受講資格】 JSC北陸支部員、JSC本部会員、
又は北陸徒手学研究会・臨床過程修了者
【受講料】 年間(6回分)80,000円、2年間で160,000円
単発受講は15,000円
【申込み・お問合せ】
北陸徒手医学研究会・事務局(カイロ全尽堂内)
〒939‐0275 富山県射水市八塚488-6 高橋克典
電話(0766)52‐3706 Eメール:tz-chiro@po3.canet.ne.jp
JSC北陸支部セミナーのご案内
守屋セミナーと富山湾のグルメ ~お頭(つむ)とお腹(なか)が大満足の充実の2日間~
日 時:平成24年2月25日(土)午後1時~午後5時、26日(日)午前9時~午後4時
講 師:守屋 徹先生 (守屋カイロプラクティックオフィス院長・酒田市)
内 容:禁忌症の鑑別診断、痛み学、
そしてテクニック「センタリングの技法とツーポイント・リリース」
受講料:資料代&2日目の昼食代込み
北陸支部員でJSC会員 9,000円
北陸支部のみ会員、学生、他支部のJSC会員 12,000円
一 般(会員外) 15,000円
富山例会のご案内
日頃の臨床で生じた疑問に答える形で主にケーススタディーを行っています。
【日 時】毎月第2、第4金曜日(変更有。ご確認下さい) 22:00~25:00
【会 場】高橋カイロプラクティック全尽堂(富山県射水市八塚488-6)
【問合せ】高橋克典(電話:0766-52-3706、E-mail:tz-chiro@po3.canet.ne.jp)
黒部例会のご案内
我々は、五感を使い患者さんの身体や心を診て、そして治療します。
我々の身体が緊張(イライラ、ガチガチ、、締まり感など)や?沈状態(だるさ、ぼやけ感など)にあると五感が鈍り、心が乱れ、日々の診療が疲れた、味気のないものになってしまいます。
黒部例会では、触り触られる中で、自分自身を見つめ自身のあくを取り、五感を磨き、そして心身の安定や平安を探求します。
対象者は、会員、会員の家族や知人とします。
会員だけでなく家族や知人を対象にしたのは、家族の安定、平安が、我々の日々の診療に大きな影響を与えるからです。
また、老若男女の幅が広がり、より勉強できる機会が増すと思います。
時間は午後9時~12時としていますが、午後9時に集まれない方も多いかと思います。集まった方から治療をしあい、時間を有効に使っていきたいと思っています。
【日 時】 第3金曜日 21:00~24:00
【会 場】 みやざき接骨院(富山県黒部市荒町415、電話:0765-52-5259)
【内 容】 カイロプラクティック心療講座の講義内容を基に、自分自身を見つめ、
あく(緊張や?沈など)を取る。
【目 的】 五感を磨く。心身の安定や平安を探求する。
【問合せ】 山田隆司
(電話:0765-54-0578、FAX:0765-54-3037、E-mail : hiroandai@ma.mrr.jp)
金沢例会(兼 北陸徒手医学研究会)のご案内
金沢例会(北陸徒手医学研究会)では、4年カリキュラムによる系統教育を行っています。
・基礎課程
【日 時】毎月1回(下記参照)
【会 場】金沢勤労者プラザ(石川県金沢市北安江3-2-20)
・臨床課程
【日 時】毎月1回(下記参照)
【会 場】金沢勤労者プラザ
【問合せ】高橋克典(電話:0766-52-3706、E-mail:tz-chiro@po3.canet.ne.jp)
【参加費】都度会費:北陸支部会員 1,000円
北陸支部外のJSC会員 10,000円
一般 120,000円(年間受講料12回分)+20,000円(年会費)
金沢例会(北陸徒手医学研究会)の活動内容
基礎課程
臨床課程
頸部の診断学(講義)&検査・テクニック(実技)
消化器疾患の検査・診断・治療
脳神経の検査
脳神経疾患の検査・診断・治療
1年間の総復習&修了式
精神疾患の徒手的アプローチ
バイオメカ全体論&骨盤部の検査・テクニック
バイオメカ骨盤&骨盤部の検査・テクニック
バイオメカ腰椎(1)&胸腰椎の検査・テクニック
バイオメカ腰椎(2)&胸腰椎の検査・テクニック
バイオメカ胸椎&前期の補習と復習
胸腰骨盤部の診断学&前期の補習と復習
バイオメカ頸椎(1)&頸椎の検査・テクニック
バイオメカ頸椎(2)&頸椎の検査・テクニック
バイオメカ頸椎(3)&後頭骨の検査・テクニック
※平成22年度より、臨床課程はKOセミナーの復習会とする。
平成21年度北陸支部セミナーレポート・・・A.F
北陸支部では6月27日(土)~28日(日)、鈴木明弘先生を講師にお迎えしセミナーを開催しました。
テーマは「初診の患者に対して確実に結果を出す方法」で、ポイントは検証を繰り返して、まず骨盤、胸郭、協調運動の3つを正常化させる。
これが出来れば90%は治ったも同然で、後は二次的な障害を取り除けば完了となる。
診断の指標として筋力を評価する。
「圧をかけますから、それに抵抗してください。」と言って負荷をかけ、最初のロックが出来るのをγ1、それから更に抵抗できるのがγ2で、それぞれが正常である事を目指す。
臨床例、患者は50歳の音楽教諭。
【主訴】
歩行時の右膝痛と左足関節痛。
【現病歴】
2週間前に全力で500mを走って、2、3日してから右膝に痛みを感じるようになってきた。
それをかばっていたせいか足関節も痛みが出てきた。
以前から背中から腰が常に張っている。
【臨床所見】
FFD-20cm、SLR両側ハムスト短縮(L<R)、筋力検査は両側ハムストγ1、γ2低下。
右前方寛骨、左後方寛骨。
右大腿四頭筋硬縮、右縫工筋硬縮、右足底硬縮。
両側第一肋骨可動性減少。
胸郭後方から前方への可動性減少。
胸郭知覚過敏。
【見立て】
両ハムスト、右大腿四頭筋、右縫工筋の短縮によって膝関節間隙は狭小化し膝に痛みを発生させる可能性あり。
両ハムストの筋力低下から、運動時の関節後面の支持力低下。
そのため筋疲労により乳酸の蓄積から交感神経刺激が起こり細動脈の収縮に伴う毛細血管の収縮、静脈・リンパ管からの排泄が制限され筋硬縮が起こり短縮状態になる可能性あり。
右大腿四頭筋硬縮から右前方寛骨・左後方寛骨。
仙腸関節からの侵害刺激により筋肉に抑制。
右足底(短趾屈筋)硬縮から腓腹筋硬縮、ハムスト硬縮となり膝関節は屈曲し、さらに股関節も屈曲し、それにより大腿四頭筋は収縮し前方寛骨となる。
【治療・検証】
ブロッキングで右前方寛骨・左後方寛骨を整えるとハムストの筋力が改善。
右短趾屈筋を処理すると右大腿四頭筋弛緩。
大腿四頭筋、ハムスト、腓腹筋の硬縮を処理し静脈・リンパ・筋膜の状態を整えると膝の痛みは消失した。
【見立て2および治療・検証】
胸郭の可動性の制限と知覚過敏はほとんど残っている事から、下肢の影響ではない。
胸郭の可動性の制限や知覚過敏は、身体下部が不安定な状況があれば上部で補正する二次的な障害であるかもしれない。
横隔膜の緊張処理で胸郭の可動性回復と知覚閾値アップ。
【見立て3および治療・検証】
横隔膜の緊張は呼吸の環境によるものではないか。
呼吸の環境は行動のための協調運動と関係があるのではないか。
行動は、自律神経が関係しているので、自律神経の乱れがあるのではないか。
左右交差パターンの協調運動低下。
錐体外路系は前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉から神経が出ているのでTLで抑制部位を確認すると前頭部で陽性。
前頭部に40℃のお湯で刺激すると協調運動は正常化した。
自律神経を乱すようなことがないかを質問すると1年半前にやめたタバコを1ヶ月前から始めた。
コーヒーを1日に5~6杯飲んでいるとのこと。
砂糖を接触させると筋力に抑制がかかる。
副腎を処理。
【結果および考察】
靴がゆるいため慢性的に靴底を押さえながら歩いたり走ったりし、右短趾屈筋硬縮→大腿四頭筋硬縮→右前方寛骨・左後方寛骨となった。
副交感神経の刺激で交差パターンの協調運動が正常になったということから交感神経の過剰興奮が引き金になっていたと考えられる。
交感神経の過剰興奮から逃避行動の反応として錐体外路系を通して交差パターンの協調運動に抑制がかかり、大腰筋の筋力が低下し横隔膜に影響が生じた。
行動抑制をかける事で、下肢の不安定さを招き仙腸関節の閾値が下がり、下肢の筋肉の働きを抑制し、膝の関節に侵害刺激が入ることで痛みが発生した。
コーヒーが糖代謝を乱し、自律神経のリズムが崩れ、タバコも交感神経の興奮を招く要因の1つになっていたという結論になる。
一般に膝関節炎の患者はすべて画像で診断されるが、画像には器質的な情報しかなく、機能的な情報は存在していない。
機能的な情報がないまま、痛みが存在する中で、筋力が弱いために筋力トレーニングを勧める事が多いが、抑制による筋力低下の場合、筋力トレーニングは状態を悪化させてしまう。
【デモンストレーション】
右アキレス腱断裂4週間後に対するアプローチ。
【実習】
ペアを組んで、問診、検査、施術・検証を行った。
【感想】
鈴木先生は、まずカイロ適応か否かを判断し、適応と判断した患者に対しては約95%の人は改善させる事ができるとのことでした。
骨盤・胸郭・協調運動を整える事で90%は治ったも同然という臨床実績は、様々な症状の患者が来院されてもあわてる事はない、必ず改善させる事が出来るという自信につながると思います。
そのために筋力検査の精度を上げ、解剖・生理学をさらに充実させていこうと思っています。
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